なぜ「TIME」紙の表紙に香港の民主デモの活動家が取り上げられなかったのか?
2019年12月13日 PLUES
In テクノロジー, ニュース, 政治

世界初のニュース雑誌として有名な「TIME(タイム)」。1923年に創刊されたアメリカの週刊誌で、政治経済からエンターテインメントまで幅広いジャンルを取り扱っていますが、「TIME」の表紙は、その時、その時代を象徴する人物が選ばれます。今年のPerson of te yearにはグレタ・トゥーンベリさんが選出されました。スウェーデンの10代の環境活動家は、昨年1年半にわたって国連の国家元首に演説し、教皇と会い、世界最大の気候変動ストライキの先頭に立っています。

しかし、なぜ香港の活動家が今回選出されなかったのでしょうか?実際TIME紙で今年実施した人物投票では、香港の民主デモのリーダーが最も高い評価を受けていたこともあり、命を張って政府と戦い続けた彼らでありながら、選ばれなかったようです。

他にも取り上げるべき人物の候補として、イランで発生した政府が事前の予告なしにガソリン価格を50%以上値上げする措置を打ち出したことを受けたガソリンの値上げに対する抗議デモの人物などもいるでしょう。

セールスフォースのマークベニオフが表紙の人物選定に影響?

「Versus Media」という少し過激なメディアのポッドキャストのホストであるStephen Miller氏の分析によると、マーク・ベニオフ氏が米Time誌を1億9000万ドルで買収したことを受けて、オーナーであるベニオフ氏のビジネス(セールスフォース)に影響が出ないような配慮をしたのではとしています。
彼は米インディアナ州で成立した「宗教の自由」保護を定めた法律(the federal Religious Freedom Restoration Act)について、宗教的見地を理由に事業者が同性愛者へのサービス提供を拒否することを認める法律だとしてインディアナ州への事業投資を引き上げることを実施しているような公平な考えを持っています(参照:反同性愛の米州法に避難集中

しかし、2018年の夏に、セールスフォースが世界最大の電子商取引会社である中国のアリババと提携することを発表し、中国本土、香港、マカオ、台湾の顧客に対してアリババがセールスフォースの独占プロバイダーとなっています。

米国国務省の国際安全保障および核不拡散局の事務局長であるクリストファー・アシュリー・フォード氏は、9月にワシントンで開催された会議「このように、ベニオフと中国の技術大手との結びつきを考えると、香港の抗議者に「年間最優秀者」の称号を与えないという決定は理にかなっているのではないか」述べています。
参照:A US official says tech giants Alibaba and Tencent present similar risks as Huawei

個人的な都合で歪曲されたと信じたくはない

偏見や個人的な関心によって表紙の選定が損なわれていないと信じたい中で、今回香港の抗議者を敬わないという決定は、ベニオフの最近のニューヨークタイムズ紙で「もう資本主義は死んでいる」と断言したことになぞられているのではないでしょうか?

引用:The Federalist

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